僕の吹いているトランペットは Swiss で Thomas Inderbinen という人が作った " Amarone" というモデルを吹いています。
特徴的なのは140mmある大きめのベルと、ベルが動くようになっていてそこでチューニングできるチューニングベル。
あまりトランペットの事を知らない人に説明すると、金管楽器というのは気温や使うマウスピースその他の要因により調子が変わるのですが、それを調節するのがチューニングです。弦楽器でいえば弦の張りを調節するのにあたります。弦楽器では弦を緩める方向に動かせば音は低くなりますが、金管楽器はスライドを長くすることによって音を低くします。
普通は息が入ってバルブに入る前にその動かす場所があるのですが僕の楽器は息がバルブを通って出る所、ベルにいく前にも動かす場所がありそこでチューニングできます。
オーディオで言えばアンプを通す前に音をいじるか、アンプのあとに音をいじるかみたいな違いでしょうか?(オーディオマニアの方間違っていたらすみません。)
なんでこんな面倒くさいものを付けるんだ!と思いますが音が均一になったりするといった効果がある模様。
自分の主観で言えば、ベルを動かすことによって変わる音のSlots(ツボ)吹奏感の違いの方が大きいと感じます。
僕自身は錯誤の結果、結局ベル側は一番鳴る自分の気に入った所で固定しメインのチューニング管で微調整するに至っています。
個人的な思いですが、最近の楽器はオプションが沢山あり使う側が色々と選べることが多いのですが、僕はそんなオプションは要らなくて、これは最高だからお前はこれを使え、位の楽器メーカーが好きです。
今の楽器に変えるまでずっとビンテージの楽器を使っていたのは、そんな理由もあるのかもしれませんね。
ボアサイズ(管の太さ)は11.89mm となっているのでいわゆるラージボアです。
ラージボアといっても通常のようなきつい印象は全くなくて、オープンでとても良いバランスのように感じます。
音色は使うマウスピースによりますが、基本的にはSweet でOpen な音色だと思います。
この Sweet な音色が一番僕の気に入っている所ですね。
最近の楽器はダークな楽器が好まれる傾向があるように思いますが、この楽器はダークではなくてあくまでも Sweet & Mellow と言った感じでしょうか。
僕は道具としてもそうですが、モノとしての楽器が好きでオークションで売買したりしたりで色々な楽器を吹いてきたのですが、この楽器に出会ってからは他のものにあまり目が行かなくなったので出会うべくして出会った感があります。
ただこの先の自分の好みがどうなるかと考えた時に、奇をてらったモノではなく、本当にトランペットらしい音のするごく普通のスタンダードなものに行き着く感じもしないでもないですね。
他の楽器、マウスピース等については後日。
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