2015年7月30日木曜日

芸は身を助ける。

芸は身を助ける、とはよく言いますがそのおかげで助かった時の話。

もう、5,6年前でしょうかNew York に隣接する州New Jersey にその当時友人が住んでいまして、よく遊びに行ったんですね。
その家にいくにはいくつか違う電車を乗り換えないといけないのですが、その一つにLight rail という電車があるんです。
まあ3,4両編成のいわゆるモノレールみたいなものなのですが、ちょっと切符のシステムが変わっていまして、券売機で切符を買ったあとその隣にあるスタンプを押す機械に入れるようになっているんです。
そうすると、どこの駅でどこの時間に切符を買ったかみたいのがわかるんですね。
なんでこんな面倒な事しないといけないかというと(アメリカは普通の日本人が思っている以上に効率が悪いです。例えばスーパーで品物を入れるビニール袋や紙袋、すぐ破れるので基本全部二重にしてくれます。巷ではダブルバッグなんて言いますが、これ僕から言わしてもらえればなんで丈夫なの一つにしないんだ!って思うんです。だってバッグももったいないし、わざわざ全部の袋を二重にするなんて手間も時間もかかるではないですか!)、電車には改札もなく誰でも乗れるんですね、それで電車に乗ったあとに係のひとが来て切符をチェックするシステムになっているんです。

それで何十回となくその電車乗っているんですけど、見ていると降りた人が待っている人に使ったチケット渡したりしているんですよ、これいるっ?みたいな感じで。
それをいつも横目で見つつ僕はいつもチケット買っていたんですね。
でも、何十回も乗っているのに一度もチケットを見せる係の人にあったことがないんです。

そこで、ある夏の夜友人宅に行った帰りの深夜、終電間際なんか今日はふと違う事をやってみたいという欲求がふつふつと湧き上がってきたんです。
その反面僕の第六感は絶対にやめておけという声が、ものすごい大きな音で頭の中になっているわけです。大体こういう時の直感は信じるに越したことはないと経験上知っていたのですが、この時はその声よりも自分のバカなエゴが勝ってしまったんですね。

それでまあその辺に落ちていた、時間が近い切符を拾ってそれで電車に乗ってしまったんです。

時刻は深夜一二時位、そんな時間にマンハッタンにいく人もあまりいず電車の中の乗客はまばら。

その時です。ハプニングが起こったのは。

次回に続く。


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