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2015年8月11日火曜日

公園での思い出

公園で演奏していると様々な人に出会ったり、色々な出来事が起こったりしますが今回はその中から一つ。

多分7,8年前のことでしょうか、今はメインで演奏しているのはマンハッタンの西北部にある Washington Sq park ですが、その当時は主にマンハッタンの真ん中に位置するCentral Park で演奏していました。
このセントラルパーク、映画等にもよく出てくるのでニューヨークに来たことのない人でも、どこかでその風景を見てる人が多いのではないでしょうか?
僕が見た中でぱっと思いついて印象に残っているのは「ダイハード」や「フィッシャーキング」等が挙げられます。
しかし、ニューヨークは本当に毎日のようにいたるところで撮影が行われています。僕が演奏しているワシントンSQでも行ったら映画撮影が始まって演奏できない!なんてことも時々あります。(そんな時は交渉するのですがこの辺りの話は又別の機会に。)

でそのセントラルパーク、大きい公園なのでいくつかの演奏スポットがあるのですが、当時僕が演奏していたのはパーク南東にある子供動物園の近く。
因みにこの動物園まだ行ったことないのですが、公園を歩いていくとセイウチやアシカが泳ぐプールが見えたりして、小さいですが意外に楽しそうです。

そんな場所柄、観光客や現地の人を含め子供連れの人が多く立ち寄る場所なんですね。

それは多分初夏の凄く過ごしやすい天気の一日だったと思います。
その日のメンバーはこの写真に写っているトランペットのStepko Gut さんとベースのDimitry さんとあとドラム(誰だったかは忘れてしまいました。)で演奏していました。
因みにこのトランペットのStepkoさん日本では全くと言っていいほど無名ですが、故Clark Terry 直系の凄く歌う素晴らしい演奏をします。僕もこのStepkoさんからDoodleタンギングの手ほどきを受けました。


多分なにか軽快なテンポの曲を演奏していた時のことだと思います。
4,5歳位の子供が一人踊り始めたんですね。子供って本当に正直なものでSwingする時はすぐに体を動かして乗ってくるんです。逆に子供が動いてないときは演奏に何かが欠けていると思って間違いないと思います。
そうしたらもう一人多分全く関係のない子供だと思うんですが、その子と手を繋ぎ合って踊り始めたのです。
そこまではよくある光景なので、演奏しつつ横目で今日は乗っているなーなんて思いつつ吹いていたんです。
そうしたらその場にいた子供全員、多分5,6人でしょうかその子供達が手を取り合ってこの写真にあるようなチップ入れのケースの周りを踊りながら周り始めたのです。
木々からもれる初夏の優しい午後の日差しの中で、世界が際限なく喜びとともに拡がっていくような感じでした。
そこには演奏する人や聞く人といったものはなく、それらを超越した何かが確実にそこにあったと思います。
もし天国というものがあるとすれば、その時僕たちはそこにいたのかもしれませんし、まるでみんなの集合意識で飛ぶ宇宙船に乗って離陸したような感じさえしました。

僕はなぜだか自然に涙が出てきて、演奏しながらその涙を堪えるのに大変だったのを覚えています。
演奏を終えてある種茫然となって周りのメンバーを見渡すと、みんなが目に涙をためています。
言葉を失うとはよく言いますが、人間自分を超越したものに出会うと言葉を失うものなのかもしれません。

それが何だったか今考えてみてもわからないのですが、その時の情景ははっきりと覚えており、その瞬間は奇跡であり真実であったのは間違いはありません。

それ以来そんな経験はしていないですし、これからするかもわからないですが(もしするとしてもそれは全く違う形で現れてくるように思います。)その時の経験はまるで強烈な光によって焼き付けられた影のように、僕の中へとどまり僕の人生に反映していくように思うのです。







2015年8月4日火曜日

続々・芸は身を助ける

さて、僕が乗った次の駅で乗り込んできた警察官二人、別に慌てる様子や警戒するでもなく他の乗客のチケットを確認し、ついに僕のところに来ました。
「チケット見せて。」
僕はポケットの中をわざと指先でまさぐるようにしながら、先ほど電車に乗った駅で拾ったチケットを無言のまま差し出しました。
「これは有効でないから、ダメだね。」
この時僕がどういう表情をしていたかは定かではありませんが、いわゆる挙動不審だったのではないでしょうか。
頭の中ではものすごいスピードで様々な状況を想定して、シュミレーションが行われています。
「罰金はどのくらいなんだろう。いや罰金だけで済めばいいけど、最悪留置所だぞ。そうしたら誰に電話を一番にかけるべきだろうか。」などといった会話が頭の中で繰り広げられています。と同時にほら言わんこっちゃないという声や、お前はこの非日常を期待していたんだろう、等といった声も聞こえます。

「次の駅でとりあえず降りてもらえる?」
と警官に言われ素直に従って降りることにしました。

言われて降りた駅はNew Jersey 郊外の周りにはお店も何もない無人駅。真っ暗で閑散としています。
「ID とポケットの中の物出して。」
その日、僕は週末でBusking(ストリートで演奏することをこちらではバスキングと言います。)したためポケットの中には$100ほどの現金が1ドル、5ドル紙幣で入っていました。
余談ですがこちらはクレジット社会なのであまりみんな現金を持ち歩きません。大体感覚としたら$20もポケットに入っていたら安心でしょうか。
こんなに現金を持っているのは明らかにおかしいわけであり、ドラッグディーラーに勘違いされるのではないだろうか等と思いつつ、その考えとは無関係に警察官二人は僕の所持品をチェックしていきます。

前述のようにその日演奏していた僕は背中に大きなトランペットとフリューゲルホーンが入っていいる黒い革製のケースを持っていたのですが、警察官がそれを指差しこれはなんだと半分好奇心を含んだような声で聞いてきます。
「僕は音楽家なのでこれはトランペットとフリューゲルホーンです。」という返事が終わるか終わらない前に、
「開けて見せろ。」
という声によってそれは真夜中の無人駅で開けられました。
あまり、音楽に馴染みのない人たちだったのでしょうか、いちいちケースから楽器を取り出させて興味深そうに見ています。
「分かった。もうしまっていいよ。」

そんなこんなでひとしきりチェックが終わったあと、何やら二人の警察官が僕と少し距離をおいて話しています。小さい声で話していたのであまり聞き取れなかったのですが、感じとしては、
警官1「こいつどうしようか?」
警官2「怪しそうな奴じゃないけど、お前に任せるよ。」
みたいなことを言っているように思えました。

どのくらいの時間が経っていたかは定かではありませんが、その間電車が一本も来なかったことを考えると、僕が感じていた気のくれるような長さとは裏腹にそれほど大した時間ではなかったように思えます。

二人は話を終えて僕の所へ戻ってきましたが、先ほどの尋問するような調子とは少し声のトーンが和らいでいるように思えます。

僕のケースを指さしつつ
「これちょっと吹いてみてくれ。」
一瞬なにが起こっているか理解できませんでしたが、さっと状況を理解すると頭の中では何百とあるレパートリーの中からこの状況に一番良いと思われる曲を高速でスキャンし始めます。

で、出てきたのが Thelonious Monk の「Round about midnight 」!
まあムードのある曲だし、深夜12時位だったのでその辺の humor も含めてこの曲を選んだように記憶しています。

この曲に運命がかかっている!と思った僕はものすごいプレッシャーの中、指が震えたりするのを押しのけつつ曲を吹き始めました。
途中二人の警察官がこんな会話をするのが聞こえてきます。
「いいなー、こいつ。」
「なんか今ビールでもあったら、飲みながら聞きたい気分だよ。」

深夜の誰もいない真っ暗な駅(地上の駅です。)に僕の音が響き渡ります。
緊張しているせいもあってなかなか思うようには吹けません。
が、一音入魂の思いで吹き続けます。

やっとのことで演奏を終わると、先ほどまで悦に入って聴いていた警察官が言いました。
「今日は許してあげるから、そこでチケットを買って次の電車でいきなさい。」


その時の心境はどんなのだったかあまり覚えていませんが、ぐっと疲労感が襲って来たのは覚えています。

立ち去ろうとする警官達、楽器をしまおうとする僕。
ふと、その警官が踵を返して戻ってきます。
「すわっ、気が変わったのかな。」
と思った矢先にその警官から出てきた言葉は、全く僕の予想しないものでした。

「もう一つの楽器(フリューゲルホーン)の音も聞きたいから、もう一曲吹いてくれ。」

そのリクエストに答えてすかさず僕が選んで吹いたのは、

「 What a wonderful world 」




2015年7月31日金曜日

続・芸は身を助ける。

New Jersey を走っているLight Railに深夜拾った切符で乗ったのまでが前回。

そして乗った次の駅で、僕の第六感が訴えかけていた事が見事的中するのです。
前回、それまで何度となく乗っていた電車で、チケットを確認する人にあったことがないと書きましたが、次の駅で乗ってきたのは警察官二人組?!

因みにこれはNew York CItyだけなのかもしれませんが、こっちの警察官は無実の人を殺害するニュース等が伝えているように、あんまり信頼できません。
道聞いても日本のおまわりさんのように丁寧に答えてくれませんし、変な疑いをかけられでもしたら、相手は権力をかさに留置所にでも入れられるので、なるべくなら関わりたくない存在です。僕自身も何度かかなり不愉快な目になったことがありますが、それは又の機会に。

先程書いたように、電車の中は乗客もまばら、ぱっとみ不審な人も見当たりません。
僕の頭の中はその時パニック、だからあの直感に従っておけばよかったんだと後悔するも時すでに遅し。

この直感というやつも厄介なもので悪いことは当たることが多いのですが、今日は宝くじ当たりそうだから買いに行こう等と思って買っても未だ当たった事がありません。
因みになんで僕がここNew Yorkに住めるかというと、ほんのきっかけで出した抽選グリーンカードが当たったからであり、決して偽装結婚とかをしたわけではないと一応断っておきます。
この話も又別の機会に。


警察官は電車職員とは違うのでチケットを確認しはしないであろう、という淡い期待をよそに、その二人の警察官は数少ない乗客のチケットを確認し始めます。
この拾ったチケットが有効かどうか確かめられる!なんて喜んでいたわけでなく、罰金で済んだら良いものの下手したら留置所かも等という事態も想定に入れ、明日の仕事穴開けたらどうしようなんて考えていたように思います。


続く。

2015年7月30日木曜日

芸は身を助ける。

芸は身を助ける、とはよく言いますがそのおかげで助かった時の話。

もう、5,6年前でしょうかNew York に隣接する州New Jersey にその当時友人が住んでいまして、よく遊びに行ったんですね。
その家にいくにはいくつか違う電車を乗り換えないといけないのですが、その一つにLight rail という電車があるんです。
まあ3,4両編成のいわゆるモノレールみたいなものなのですが、ちょっと切符のシステムが変わっていまして、券売機で切符を買ったあとその隣にあるスタンプを押す機械に入れるようになっているんです。
そうすると、どこの駅でどこの時間に切符を買ったかみたいのがわかるんですね。
なんでこんな面倒な事しないといけないかというと(アメリカは普通の日本人が思っている以上に効率が悪いです。例えばスーパーで品物を入れるビニール袋や紙袋、すぐ破れるので基本全部二重にしてくれます。巷ではダブルバッグなんて言いますが、これ僕から言わしてもらえればなんで丈夫なの一つにしないんだ!って思うんです。だってバッグももったいないし、わざわざ全部の袋を二重にするなんて手間も時間もかかるではないですか!)、電車には改札もなく誰でも乗れるんですね、それで電車に乗ったあとに係のひとが来て切符をチェックするシステムになっているんです。

それで何十回となくその電車乗っているんですけど、見ていると降りた人が待っている人に使ったチケット渡したりしているんですよ、これいるっ?みたいな感じで。
それをいつも横目で見つつ僕はいつもチケット買っていたんですね。
でも、何十回も乗っているのに一度もチケットを見せる係の人にあったことがないんです。

そこで、ある夏の夜友人宅に行った帰りの深夜、終電間際なんか今日はふと違う事をやってみたいという欲求がふつふつと湧き上がってきたんです。
その反面僕の第六感は絶対にやめておけという声が、ものすごい大きな音で頭の中になっているわけです。大体こういう時の直感は信じるに越したことはないと経験上知っていたのですが、この時はその声よりも自分のバカなエゴが勝ってしまったんですね。

それでまあその辺に落ちていた、時間が近い切符を拾ってそれで電車に乗ってしまったんです。

時刻は深夜一二時位、そんな時間にマンハッタンにいく人もあまりいず電車の中の乗客はまばら。

その時です。ハプニングが起こったのは。

次回に続く。


2015年7月21日火曜日

愛器 Inderbinen Amarone

結構吹いているとどんな楽器を吹いているの?と聞かれることが多いので、今日はその紹介。



僕の吹いているトランペットは Swiss で Thomas Inderbinen という人が作った " Amarone" というモデルを吹いています。


特徴的なのは140mmある大きめのベルと、ベルが動くようになっていてそこでチューニングできるチューニングベル。

あまりトランペットの事を知らない人に説明すると、金管楽器というのは気温や使うマウスピースその他の要因により調子が変わるのですが、それを調節するのがチューニングです。弦楽器でいえば弦の張りを調節するのにあたります。弦楽器では弦を緩める方向に動かせば音は低くなりますが、金管楽器はスライドを長くすることによって音を低くします。


普通は息が入ってバルブに入る前にその動かす場所があるのですが僕の楽器は息がバルブを通って出る所、ベルにいく前にも動かす場所がありそこでチューニングできます。
オーディオで言えばアンプを通す前に音をいじるか、アンプのあとに音をいじるかみたいな違いでしょうか?(オーディオマニアの方間違っていたらすみません。)


なんでこんな面倒くさいものを付けるんだ!と思いますが音が均一になったりするといった効果がある模様。
自分の主観で言えば、ベルを動かすことによって変わる音のSlots(ツボ)吹奏感の違いの方が大きいと感じます。
僕自身は錯誤の結果、結局ベル側は一番鳴る自分の気に入った所で固定しメインのチューニング管で微調整するに至っています。

個人的な思いですが、最近の楽器はオプションが沢山あり使う側が色々と選べることが多いのですが、僕はそんなオプションは要らなくて、これは最高だからお前はこれを使え、位の楽器メーカーが好きです。
今の楽器に変えるまでずっとビンテージの楽器を使っていたのは、そんな理由もあるのかもしれませんね。

ボアサイズ(管の太さ)は11.89mm となっているのでいわゆるラージボアです。
ラージボアといっても通常のようなきつい印象は全くなくて、オープンでとても良いバランスのように感じます。

音色は使うマウスピースによりますが、基本的にはSweet でOpen な音色だと思います。
この Sweet な音色が一番僕の気に入っている所ですね。
最近の楽器はダークな楽器が好まれる傾向があるように思いますが、この楽器はダークではなくてあくまでも Sweet & Mellow と言った感じでしょうか。

僕は道具としてもそうですが、モノとしての楽器が好きでオークションで売買したりしたりで色々な楽器を吹いてきたのですが、この楽器に出会ってからは他のものにあまり目が行かなくなったので出会うべくして出会った感があります。

ただこの先の自分の好みがどうなるかと考えた時に、奇をてらったモノではなく、本当にトランペットらしい音のするごく普通のスタンダードなものに行き着く感じもしないでもないですね。

他の楽器、マウスピース等については後日。




2015年7月18日土曜日

Dream a little dream of me


Mamas & Papas で有名なDream a little dream of me.
色々なバージョンがあるのですが、一番有名なMamas & Papas のバージョンは一般的に使うコード進行と違うみたいです。
特にブリッジはⅥに行くものとbⅥにいくものがあって混乱するので、やるときはいつも確認するようにしてます。

2015年7月16日木曜日

Prospect Park

今日は雨が降って、近所にある公園に散歩に行ったのでその公園の紹介。

その名もProspect Park.
僕の住んでいるアパートからは約2ブロック、徒歩にして5分もかからないところにあります。

NYの公園と聞いて思い浮かべるのは、圧倒的にCentral Park が多いと思いますが、このProspect  Park はBrooklynのCentral Park  みたいなものでしょうか。

因みにみなさんが思い浮かべるNYCはManhattanだと思いますが、実際には5Boroughと呼ばれている地域に分かれています。

おなじみのManhattan,  北側に位置するBronx,  フェリーに乗って行くStaten Island, これにマンハッタン東側に位置するQueens とBrooklyn  が加わります。
各場所ごとに特色があり、住んでいる人種構成また文化的特色もかなり違うように思います。

Bronxは最近はだいぶ安全にもなってきたようですが、それでもいわゆるEast Bronx はあまり安全とは言えないですね。

Staten Island は家賃もそれほど高くなっておらず、緑も多いため良い住宅地っというイメージですが、マンハッタンにはFerry を乗らないといけないため、個人的には不便なイメージがあります。

僕が以前住んでいたQueensはアジア系の住民が多く治安も他の地域に比べると安全なようです。食べ物も日本人に合うようなものが多数ありとてもすみやすいです。QueensのなかでもAstoria という地域は最近人気が出てきて、新しいコンドが沢山でき値段も上がっているようです。

今住んでいるBrooklyn はかなり大きいのですが、全般に再開発が進みお洒落なバーやレストランが沢山できて注目のエリアです。特にWilliamsburg や Park Slope等の地域はものすごいスピードで街が変わっています。

で、冒頭のProspect Park かなり大きくていつも自転車で2周ほどするのですが、普通に走って40分ほどかかるのでその大きさがわかると思います。 
この公園なにがいいかというと、Central Parkほど手入れがされていないんですね。Central Park はRumble という特定の地域を除き、木の本数や種類その他の事がかなり決められていて常に手入れが行き届いている印象があるのですが、このProspect Park はもっと雑木林然としていて木が生い茂っている感があります。

住んでいるとあまり気が付きにくいですが、たまに違う街や郊外に行くと、如何にここNYCに住むことがストレスフルなのかを実感します。こういった公園が近くにあることはその都市生活を営んで行く上でかなり重要なのではないでしょうか?

白鳥みたいのが泳いでいました。

広い芝生のある場所もあるのでピクニックには最適です。


手入れされてない雑木林



大きな湖のようなものもあります。


Brooklynで買い物に疲れた際は近くのお店でサンドイッチなどをTake Out してゆっくりと時間を過ごすNew Yorker になってみてはどうでしょうか?




2015年7月14日火曜日

This Is No Laughing Matter

最近よく演奏している、This is no laughing matter  というこの曲。
Glenn Miller や Charlie Spivak 等の演奏が代表的ですが、Barry Harris もソロピアノの録音を残しています。
この時代のスタンダードはあまり演奏されないけどいい曲が多いですね。

個人的には随所に使われるディミニッシュコードが好きです。


2015年7月12日日曜日

Mr Bill Crow

ベースのBill Crow  さんと演奏し始めたのは約1年半前、それ以来基本的に毎週演奏させてもらっています。

今日はそのBill Crow さんの著書の紹介。
日本語版はなんと村上春樹によって訳されているので、それでBill さんの事を知っている人が多いかもしれません。(僕も高校時代にその本を読んだ記憶があり、一緒に演奏するまでは演奏者としてよりも著者としての印象の方が強かったです。)

Bill Crow 著書

ジャズアネクドーツの方はジャズマンの面白い逸話集。
さよならバードランドはBill さんの自伝的な内容になっています。

最近この「さよならバードランド」を英語で読んだのですが、あまりの共演歴の凄さにビックリ!若き日のレイ チャールズからハービー・ハンコックまでえっこの人ともというそうそうたる名前が並んでいます。

そんな人と演奏できるなんて本当に幸せなことだと思います。
しかもBill さんスーパーナイスガイ。

次回はそのBillさんとの事をもう少し掘り下げて詳しく書きたいと思います。

2015年7月11日土曜日

Live 音源


Our Delight
Hede Tanaka - Bass ,  Nat  Harris - guitar

Answer Me My Love
Marc Devine - piano

この Answer Me Love  はNat King Cole を聞いていいなと思って、演奏し始めました。

2015年7月8日水曜日

Blues

先日の「グッと地球便」で「その時の憤りとか孤独感とかそういうものが自分のBlues になっている。」といったんですが、あれには続きがあって(番組では流れてませんが)そういう物だけではなくて、希望とか楽観的な見方が在って初めてBlues になると僕は思うんです。

単純に明日は今日よりも良くなるっていう思いですかね。
それが Blues には不可欠だと僕個人としては思っています。
そういう楽観的なものの見方っていうのは、こっちに来て身につけたように思いますね。
辛くてもどこかで楽しむっていうか、まあ色々な出来事があって生活のスピードもこちらは早いって感じもあるので、知らないうちにそういう態度を身に着けたのかもしれません。


もう一つ、番組で「音楽は自分が見つけた。」みたいな発言をしたのですが、あれにもカットされた続きがあって「音楽が自分を見つけたのかもしれない。」と今は思っています。
やっぱり音楽って自分の存在なんかよりもっともっと大きくて Powerful なものであって、自分の音楽みたいなものは僕自身求めてないんです。
最終的には音楽が自分を演奏する、みたいな状態になれればいいななんて思っています。
そうやって思っていると、そういう状態にはならないと経験的に知ってはいるのですが。


2015年7月6日月曜日

グッと地球便出演

7月5日放送の読売テレビ「グッと地球便」で僕のNew York 生活が取り上げられました。
こうやってまとまった形で取り上げられたのは生まれて初めてかも知れません。

僕も番組を見ましたが、4日分の撮影を約30分の番組にまとめるだけあってかなり色々な部分がカットされていました。
まあでも単純にその4日間でギグを5回、公園での演奏を4回、ロングインタビューを2回しているわけですから、当然ほとんどが削られるのはまあしょうがないと思いますね。
それでも、その多くの素材の中から方針を決めてうまく編集してあるのは流石にプロの仕事だなと思いました。

取材は現地コーディネーターの方一人と、日本からDirecterさんとカメラマンさんが一人。
凄い感心したのは、僕が自然に振る舞えるように先に先に考えて気を利かすこと。
カメラマンさんの集中力やアイデアなど。
こういうのを良い仕事をするってことなんだなと、4日間で学ぶことが多々ありました。
4日間昼夜をともにすると仲間意識のようなものもできてきますし、僕にとっては演奏プラス取材で疲れましたが、とても充実した楽しい4日間でした。
続きはまた明日。

テレビを見て興味をいただいて、CDを購入したいなどという方がいましたら、PayPal で日本への送料込で$20 送金いただければ発送致します。
もともとは手売り用に作ったものなので、日本でも米国でも僕より買うしか今のところ方法がありません。
email のアカウントは
ryosasaki@hotmail.com
です。



質問等ありましたらご気軽に連絡いただければ有り難いです。
FBのほうも一言テレビ見ましたと言っていただいて、友達申請いただけると有り難いです。

2015年7月2日木曜日

トランペット ケース

ブログ開設したもの放ったらかしになっていたので、今回のテレビ放映を機に少しずつトランペット関係やNYのジャズシーン、現地情報などを発信して行こうと思います。

記念すべき第一弾は僕の愛用するケース!
僕がケースに求める要素は4つあって、このケースはかなりの高ポイントでその4つを満たしていると思います。

1,見た目
やっぱり基本的に毎日持ち歩くものだから、やっぱり愛着がわくものがいいしやっぱりスタイルは気になる。
これはベジタブルタンレザーとカウハイドのケースで特別に作ってもらったので、世界に一つしかない!しかもいわゆるヌメ革なので使い込むほど色も濃くなり味が出るのです。

2、重量
やっぱり軽ければ軽いほどいい!これはかなりケースとしては軽い部類に入ると思います。
あと何と言っても便利なのは縦に置ける事、基本移動は電車なのでこれは便利。あと狭いクラブやレストランで横たえて置くよりも、縦にして隅においておいたほうが安全なような気がします。

3,収納
大体外に出るときはkindle か本を持って行くので、まずそのスペースが必要。
あとはミュートとか楽譜とか。カウハイドで出来たこのポケットは結構マチがあるので色々小さいものが入ります。雨が振りそうなときは折りたたみ傘も入れていきます。

4,プロテクション
もともと硬いヌメ皮を使っている上に、二重のクッションが入っているので結構安心です。ケースの作りのせいもあり普通ならギグバッグが苦手な圧力にも多少は耐えられそうです。
まあ、それでもギグバッグなので持ち歩くときはぶつけたりしないように注意は必要ですが。


次回は多分テレビが放映されたあとなので、その時の話でも書いてみようかと思っています。